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訪日外国人からの入場料金によって、文化財の魅力を高めるための収入アップを提言している。
今回、財政制度等審議会(財務相の諮問機関)の財政制度分科会で、文化財の所有者が自ら魅力を高める動きを後押しするとのこと。
現在、8割が民間の所有となっている寺院や神社を含む文化財を、自己負担で訪日外国人向けの観光案内を整備した所有者に対し、優先的に支援する仕組みを検討するらしい。
訪日客の役に立つ多言語のパンフレットや案内板などを整備した場合、国が優先的に保存・修理事業を支援する制度の導入を検討する。
魅力向上により、建造物や仏像が文化財となっている寺院・神社などの入場料を値上げする余地があるとの見方も示しています。
観光立国に向けた施策とのことだが、国民に対する視点は抜けていないだろうか。
日本人は、自国の寺社仏閣を訪れるために、高額の入場料金を支払う必要が出てきます。
ますます、自国文化に対して、足が遠のき、本来の文化財の魅力アップが図れるか疑問も残ります。
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海外の歴史的建造物の入場料は、フランスのベルサイユ宮殿が約2000円、ロンドン塔は約4600円などとなっていおり、日本の寺社の入場料は清水寺(京都市)が400円、東大寺(奈良市)が500円と安いというのが、論拠となっています。
しかし、規模や、知名度の違いで、一概には比較しにくい部分があります。
財務省は国際比較について、「もう少し払っても見たい人がいるのではということを示唆するために紹介した」と説明しているが円安のメリットで観光客が増えた背景も考えると、入場料金の値上げで、ますます、買い物しか客があつまらず、文化財が観光ルートからはずれないか、気になるところです。
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