一億総風紀委員。日清食品CM中止でわかる日本の閉塞感とはけ口。

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カップヌードルのテレビCMが「中止」に追い込まれた。
矢口真里さんや、新垣隆さんらが出演し、社会的問題となった事件を題材にして、パロディーかしたCMだった。

「OBAKA’s UNIVERSITY」というシリーズの第一弾として放送したところ、想定以上の苦情があったとし、社内で協議したうえで、中止としたようだ。
ビートたけしさんが初代学長として、大学の講義で、話題となった人が講師して話すという内容だが、あまりにも巧みでキャッチーなセリフが、非常に短い時間で、笑えないレベルで事件を想起させ、ビートたけしさんが学長という役柄で登場することで、さらにブラックユーモアとしてのレベルが上がってしまいました。

CMとして、非常にインパクトのある作りになっているので、完成度は高いが、かえって目立ちすぎることと、あまりにも、矢口真里さんの堂々とした姿が、引っかかってしまったようです。
「二兎を追うものは一兎をも得ず」と言った後「やっちゃえ」の一言。

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本来は、自分をさらけだし、自由に表現しよう、バカだなぁと言われてもいいじゃないか。
という趣旨で作ろうとしたのではないかと思われますが、ビートたけしさんの、口ぐせ「バカヤロウ」を掛けたかったのか、少しアクセルを踏み間違えたようで、バカ、やろう」という表現となり、見た印象では、「馬鹿な事」を「やる事」を推奨しているという印象になってます。

ここでは、最近の「バカッター」と呼ばれる、いわいる「バイトテロ」の問題も想起されます。
また、あまりにも、不倫の話題が多い現在のタイミングも、倫理的な印象として、最悪のタイミングでもあり年ました。
ネタとしては、バブル期の80年代だったらウケていたかもしれません。

しかし、世論的に、特に倫理観が強くなってきたという印象より、叩くネタがあれば、一斉にそのネタに乗っかるという風潮の方が強いと思います。
メディアが、どのメディアも一斉にそのネタをイジリ倒し、メディア以外の一般の人が、電話、ネット、投書など、あらゆるメディアを使いこなし、批判してくるのです。
経済的な閉塞感が抜けない状態で、はけ口を求める人が、みんなで叩けるネタを一緒につつく集団的な行動のようで、ちょっと怖いですね。行き過ぎにならないよう願います。

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