こんなに、歓迎ムードが薄いオリンピックはあっただろうか。
今度は、そもそも、東京オリンピックの””為に””建て替える競技場に、「聖火台は想定してませんでした」という、ありえない状態であることが発覚。
もちろん、今までのオリンピックも、金の使い方や環境の問題等、いろいろ言われることがありましたが、次から次へと問題が発覚し、発覚した後には、非難合戦が発生し、東京オリンピック招致時の高揚感が、まったく残っていない、ダークな印象に変わってきました。
ほんとに、開催を返上して、再度出直した方がいいのではないかとさえ思います。
大会組織委員会の森喜朗会長が、馳浩文部科学相に責任があると発言し、さらに「日本スポーツ振興センターという少し頭のおかしな連中が、聖火台を忘れた設計図を作った」とまで、バッサリ。
いつも、矢面に立たされる自分の立場から、批判の目を向けるように、「一番悪いのは馳浩(文科相)です。文部科学省です」と発言。
例え話も、「聖火台を忘れてオリンピックの競技場を造るというのは、親が家を建ててあげて子供たちが喜んで入ったら、トイレも風呂もなかったという感じですよ」と激しく批判しました。
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今回の騒動の発端は、聖火台の設置場所について、JSCは競技場の外にするよう組織委に提案したものの、本来、国際オリンピック委員会は原則として聖火台は「五輪スタジアム内の観客全てから見える場所に設置するべきだ」と規定していること、過去の夏季五輪で場外に聖火台が設置されたケースはないことなどから、問題となり、政府は今後、設置場所を検討するチームを発足する予定。競技場の内外どちらに設置するかなどの大枠を4月中にも決める方針だ。
去年の12月に、、新国立競技場のコンペで森氏が「B案の方がいい」と発言した際、馳氏が「そんなこと言っていいのかな」と疑問を呈したことを根に持っていたのか、ここぞとばかり攻撃しているように見受けられます。
森会長は、山梨・甲府市内で行われた「ラグビーワールドカップ2019日本大会を成功させる山梨の会」の設立総会の来賓あいさつで、今回の問題について言及しました。山梨県内のスポーツ関係者や政財界約500人を前に批判を展開し、「組織委員会ばかりが悪者」「私が悪いと怒られる」などと批判を受けていることに対し、必死で矛先を変えようとしているのかもしれません。