タワーマンションから、突然生卵が降ってきたらどうする?
突然の落下物に注意しながら歩くのは、神経に良くないと思われます。
卵だけではなく、液体の入ったペットボトルや、目覚まし時計など、危険な落下物が相次いで見つかり、住民の恐怖と怒りが増幅してします。
武蔵小杉は、大手企業の事業所や関連企業の工場が集積し、働くおじさんの街の印象でしたが、ここ10年ほどで再開発がされ、現在では、ハイソな街として、住みたい街ランキングの4位を獲得しています。
街中のカフェでは、優雅に過ごす人々の姿で、ゆったりとした雰囲気の住環境になってます。
昨年9月に、合計30個もの生卵が次々に投下され、通行人の女性に当たる事件が発生し、周辺の聞き込み捜査から、慶応大の男子学生=当時(22)=が張り込んでいた警察官の目の前で生卵を落とし、軽犯罪法違反で書類送検されました。
「就職活動が失敗し、むしゃくしゃしていた」と動機を供述し、一件落着かに見えましたが、他の落下物に関しては、捜査によって関連していないことがわかり、その後も落下物は絶えない状況。
マンションが高層の為、上空を見上げても、落下開始場所はなかなか見えにくいと思われます。
また、防犯カメラは、通常、住居そのものには向いていませんし、タワー全体を写すことも出来ないと思われます。
出来たとしても、全体を写すには、かなり遠くからの撮影になるため、投下動作についてはできないでしょう。
もちろん、居住者が、常時監視されることを快く思うはずもありません。
警察によると、「マンションのセキュリティーが厳しく、聞き取りするにも理事会や管理組合の許可が必要で、なかなかはかどらない。600戸を超える世帯をしらみつぶしに捜査するのは難しい」と苦労を語ります。
せっかく住みたい街としてランク上位になった武蔵小杉の住環境も、未解決の不安要素で、ブランドに傷がつき、住民離れが発生しないよう、また、街の住民がぎくしゃくして、過ごしにくい街にならないよう、祈らずにはいられません。
模倣犯がこれ以上増えないよう、早期解決が望まれる。