天文衛星「ひとみ」、人為ミスで、開発費310億円が、宇宙に散る

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開発費が、310億円となる衛星が、天文衛星「ひとみ」ですが、通信や観測の再開は不可能になり、運用を断念することになった、そのトラブルの原因は、事前確認を怠るという人為的ミスでした。
衛星は徐々に高度を下げ、大気圏に突入して燃え尽きてしまいます。

人為的ミスというと、ソフトなイメージに聞こえ、宇宙開発や、科学的に言うと、失敗は成功の母、的に聞こえます。

しかし、今回の人為的ミスは、科学的に未知の冒険によるものではなく、仕事としての怠慢が原因だったようです。

衛星が壊れた理由は、事前に地上から送った作動指示データ(数字)に誤りがあり、正しい、衛星の姿勢制御ができなくなるトラブルで、その為、太陽光パネル6枚が全て脱落し、電源の確保ができなくなりました。

その作動指示データは、業者が入力しており、担当者は初めて行う作業で、このデータで正しく機体が作動するか、送信前にコンピューターで、シミュレーションして点検しませんでした。

さらに、大きな問題は、JAXAが、業者が点検したか確かめなかった。
一連の確認についてマニュアルも策定していないとのこと。

JAXAは「確認すべきだった。その必要性が浸透していなかった」と言っているが、浸透させるのではなく、手順になっているべきで、本来は手順であったものを、実施していなかったのではないでしょうか。

今回の事故により、次のエックス線天文衛星は、欧州の2028年予定まで無く、ブラックホールや銀河団観測など、最新のエックス線天文衛星による空白期間が12年間生じることになり、研究が停滞する恐れもあります。

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